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醸せ!クリエイター<3室目>

アイデアは

美味しくなる時を

待っている…

まめまめしく、

ねばりづよく、

思考をかもそう。

豆本納トは、

思考を発酵させることを目的とした

納豆型のメモ帳です。

醸し職人の夜は遅い。

 

こんばんわ。タロヤムです。

豆本納トの企画デザインをしています。

世界が注目!発酵系クリエイターインタビュー3室目は、高橋一彰さんです。

 

 

<3室目>高橋一彰さん

高橋さんは書籍PRを専門とする書評家さんです。会社員の傍ら、毎日1冊、2025年7月現在で総数にして1700冊を超える書評をされている高橋さんが、どうやら相当な手帳の醸造家と伺い、取材を申し込みました。

1990年千葉生まれ。放送大学教養学部卒業。ビブリオバトルで2017年に世界大会へ出場。2020年より書評家として活動する。書籍「人体のふしぎ366(きずな出版・一部執筆)。出版関係者からいただいた本の寄贈が1165冊を突破。

取材場所に伺うと、キャリーケースと大きなリュックを持った高橋さんが。出張帰りでしょうか。

お忙しいところ、本日はありがとうございます。大きなキャリーケースですね。

スチャ

(え、あけるの?)

 

 

え?

 

 

伊豆大島の地層切断面ですか???

(取材で場所をお借りした東陽町プロントさんありがとうございました。)

高橋さんは、コクヨから発売されているジブン手帳の大の愛好家でした。2018年秋から手帳をつけ始め、そのボリュームは厚くなるばかりだそう。ジブン手帳ガイドブック2024には高橋さんが取材されているページもあり、その道ではすでに知られている手帳使いの達人でした。いやはや、醸し取材のためにここまでお持ちいただけるとは誠に恐縮の限りです。。

 

でも、手帳って普通こんなふうには膨らまないですよね?

この手帳本当に発酵してませんか??

もしかして、イースト菌が発酵してパンみたいに膨張しているのでは?

手帳の中面を拝見させて下さい。

え?プリクラがいっぱい貼ってある?

 

予定やメモなどの書き込みもあるけど、それ以上に気になるのは小さな写真がたくさん切り貼りされていること。

これは、その日に食べたものや会った人、行った場所などの写真をスマホで撮影し、写真印刷用のスマホアプリで一枚のシートにしてから、コンビニなどで出力し、ひとつひとつ切ってのりを使って手帳に貼っているそうです。

高橋さんの手帳活用術は、予定を記載したりといった通常の手帳として活用しつつも、予実管理という趣旨で実際に撮影した写真等を貼りつける日記帳としての機能に重きを置いているのでした。

 

すごい!手帳を使ったインスタグラムだ!

なぜデジタル時代にアナログな手法にこだわるのか伺うと、「手を使った記録の仕方のほうが、記憶に定着しやすい」ということでした。出力して、切って、貼って、書き込んでという手間の発生が、脳内の編集作業と直結しており、スマホで撮影しただけだったり、思いつきでSNSにポストするだけだったりという行為以上に、しっかりと自らの記憶と記録に向き合える時間になっているのかもしれません。

2018年からずっとこのスタイルだったわけではなく、その時期によって記録の残し方が違うところも興味深かったです。

 

スタート当初はこちら。まだ写真を貼ってはいません。

この頃から、挟み込みやシールなどが見られるように。

あ、この頃はすでに貼ってますね!それにしても写真がだいぶ小さい!

クラブハウスが流行った頃は、参加者のスクショ写真が!おもしろーい。

高橋さんは、言葉ではなくビジュアルとして手帳を見返すとのことでした。たしかに、ビジュアルのスクラップブックならばその時代の空気感や当時の感情が、言葉以上に思い返せそうです。

また、見返す頻度は時期によって違うそうですが、現在は毎日のように見返すとのこと。昨日の同じ時間何をしていたのか、1週間前は、1ヶ月前は。

そうして、現在の自分が過去から連なっていることを確かめながら、昨日あった出来事を写真として出力し、日々手帳に貼り付けていくそう。

 

 

「完璧な1日はつまらないけど、完結する毎日を重ねていくことが、充実感につながっている」

高橋さんにとってダイアリーは自らのバイタルチェック表であり、例えば、スカスカの日があったとしても、それはそれでいい。前後を見返すことで自分が忙しかったのかなど、その頃を思い出せるそうです。

高橋さんが話しながら、過去の手帳を見返し愛でる姿は本当に幸せそうでした。

過去からの連綿たる記憶に日々手を差し込みながら、明日への活力を生み出す。

 

それはぬか床を毎日混ぜ返し、菌に活力を与え、食材を発酵させるぬか漬けづくりのよう。けして放置したままで記憶を腐らせることはない。

高橋さんにとって手帳をつけることは、日々のパフォーマンス維持に繋がる大切な習慣なのだと理解しました。

そうでもないと、1日1冊書評なんて離れ業を続けられる理由が見つからないので。

 

最後に、悩みすぎて明日を迎えることに怯えていそうなクリエイターを含む万人にメッセージを貰いました!

高橋さんありがとうございました!

そして、お気軽にアイデアを発酵させたいというそこのあなたは、

ぜひ豆本納トを!

お求めは横浜桜木町駅出てすぐ、コレットマーレ5階のSTORY STORY YOKOHAMAまで!